米Dropboxは4月26日(英国時間)、ロンドンで開催したDropbox Openで「Project Infinite」のプレビューを披露した。Infinite(無制限)というコードネームが示すように、ローカルストレージ容量の制限に縛られることなく、クラウドストレージを利用できるようにする。

クラウドで保存・管理するファイルやコンテンツが増加する一方で、ノートPCや2-in-1デバイスのストレージ容量は限られる。Dropboxに保管する全てのファイルやコンテンツを同期すると、デバイスによってはローカルストレージが圧迫される。そんな問題を解消するのがInfiniteだ。

ローカルのDropboxフォルダの表示は通常のDropboxとほぼ同じだが、クラウドで保存・管理するファイルやコンテンツを全てローカルにもストアしておくのではなく、ユーザーが開いた時に最新版をダウンロードする。高速なネット接続を利用できれば、ローカルストレージをほとんど消費することなく、Dropboxの安定した同期、コラボレーション、各種機能を変わらず利用できるという。オフラインでも使用したいファイルは、ローカルに保存するように設定しておくと、通常のDropboxと同じようにローカルに同期される。

現時点で対応環境は、Windows 7/8/8.1/10、OS X 10.9以上など。すでに一部の顧客が導入しているというが、一般提供の時期については言及していない。