インターネットイニシアティブ(IIJ)と、IIJの100%子会社で米国内での事業を展開するIIJ Americaは、米国内で提供しているクラウドサービス「IIJ GIO(ジオ) USサービス」において、新たなラインアップとして「仮想化プラットフォーム VWシリーズ(VWシリーズ)」を追加し、5月3日より提供を開始すると発表した。

「IIJ GIO USサービス」構成例

IIJ GIO USサービスは、日本市場と同じレベルのクラウド環境を米国内で提供するサービス。米国では、大手日系企業でも専任のシステム管理者がいないことも多い一方、運用条件は日本と同じ水準を要求されるケースが多く、フルマネージド型かつ専有型サービスへのニーズがある。

そのようなニーズに応えるべく、新たに顧客専用のVMware環境をクラウド上で提供する「VWシリーズ」を追加。VMwareの仮想化基盤上で動作するOSやアプリケーションを自由に設計・構築できるため、顧客はオンプレミス環境をそのまま移行でき、既存システムと組み合わせたプライベートクラウド環境などを海外でも迅速かつ容易に構築することが可能だという。

「IIJ GIO USサービス 仮想化プラットフォーム VWシリーズ」(※)H240VW-FC:2017年度提供予定

新サービスは米国東海岸(ニューヨーク)、西海岸(ロサンゼルス)にサービス基盤設備を構築し、大容量のバックボーンネットワークに直結した遅延の少ない安定した環境で利用できる。クラウド環境は企業内WANとシームレスに接続することが可能なため、バックアップやディザスタリカバリ対策としての需要にも対応する。

サービスの拡充により、米国、中国、欧州、シンガポール、インドネシアで展開しているIIJ GIOサービスすべてにおいて、VWシリーズの提供が可能になり、顧客は世界各地で同じ環境を構築、運用することを可能としている。