ON Semiconductorの日本法人であるオン・セミコンダクターは2月23日、スマートフォンやノートPC、ウェアラブル端末機器に向けた次世代の光学式手ぶれ補正(OIS)/オートフォーカス(AF)ドライバ製品「LC898123AXD」を発表した。

同製品は、手ぶれ補正やオートフォーカス制御用の32ビットDSPコアと複数のアナログ周辺機器、Hブリッジおよび定電流ドライバを統合。DSPプログラムおよび較正パラメータを保管できるオンチップ・フラッシュ・メモリの搭載により、従来ソリューション比で起動時のロード時間を90%短縮することが可能となった。

また、メインCPUからカメラモジュールまでコマンドを標準化する「ハイレベル・コマンド」を備えているため、スマートフォンの開発者は、CPUソフトウェアを変更することなく複数のカメラモジュール/アクチュエータで標準コマンドを使用することが可能だ。

さらに、カメラモジュール・インテグレータに特化したリファレンス設計が用意されているため、OIS/AFの評価にかかる時間を短縮でき、開発の負担を減らすことも可能となっている。

なお、同製品はすでに鉛フリーのWLCSP-35パッケージで提供されており、4000個単位の注文時の単価は2.18ドルだという。

光学式手ぶれ補正(OIS)/オートフォーカス(AF)ドライバ製品「LC898123AXD」のパッケージイメージ