ヴイエムウェアは2月18日、エンタープライズ・モビリティ管理(EMM)プラットフォームの最新版「VMware AirWatch 8.3」を発表した。

同製品は、先日発表された、デジタル ワークスペースを提供するプラットフォーム「VMware Workspace ONE」から提供されるアプリケーションとの連携を前提に設計されており、コンシューマ製品のようなシンプルさと企業用アプリケーションのスムーズな利用を提供する。

例えば、SATS(Secure App Token System)を活用したモバイル向けのワンタッチ・シングル・サインオン(SSO)により、ユーザーはパスワードや複雑なPINを入力することなく、ネイティブ、Web、リモートなどの種類を問わすあらゆるアプリケーションにアクセスできるようになる。

また、ユーザーのプライバシーへの懸念に対応するため、プライバシーに関する透明性の高い教育を提供するユーザー向けWebサイトやプライバシー確保のためのアプリケーションなど、AirWatch Privacy Firstプログラムが強化されている。

具体的には、WhatIsAirWatch.comの活用やプライバシー確保ためのアプリケーションをユーザーのデバイスに導入することで、効率性を高めるBYODのメリットについて学習できるとともに、VMware AirWatchのモバイル管理システムが業務とプライベートのデータを隔離し、テキスト、個人メール、写真などの個人情報を会社のIT担当者がキャプチャできないようになっていることをユーザーに知らせることができる。

新製品では、再設計されたiOS向けのAirWatch Content Lockerを提供しており、さまざまなストレージ レポジトリ全体で安全なコンテンツの集約が可能になる。

VMware AirWatch 8.3 スイートの1デバイス当たりの12カ月間(サブスクリプション)の市場想定価格は6400円(税別)からとなっている。