富士通と日揮は2月12日、日揮の子会社である日揮情報システム(J-SYS)を、3月31日付で富士通に譲渡する発表した。日揮は保有する発行済み株式100%をすべて富士通へ売却する。

J-SYSは、1983年に日揮の情報システム部門として分離独立して設立。2月12日時点の資本金は4億円で、従業員は約320名となっている。

日揮グループ各社の情報インフラ・基幹情報システムの開発および運用・保守サービスに加え、建設会社や官公庁など向けにもシステム開発、運用・保守サービス、パッケージ製品販売の分野などでビジネス展開していたが、今回の譲渡については、J-SYSが高度な技術力およびソリューション力を獲得して成長・拡大を果たし、日揮グループに対して従来以上に高品質なシステムとサービスを提供を行っていくこと、ならびに建設分野を中心とする外販事業を強化していくためには、富士通グループの一員として事業を展開していくことが最善であるとの判断に至ったためとする。

なお富士通では今回の買収により、J-SYSがプラントエンジニアリング分野で培ってきたノウハウを活用し、建設分野および設備保全管理分野などの顧客企業に向けた外販事業の拡大と新たなIoTソリューションの確立を目指すとしている。