英国の教育誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」は25日、世界小規模大学ランキングを発表、日本から東京医科歯科大学(12位)など3大学が上位20位内に入った。他の2大学は横浜市立大学(16位)と東京海洋大学(20位)。

対象となったのは、学生数が5,000人未満の大学で、東京医科歯科大学は、学生数2,872人、教員数が学生3人当たり1人という恵まれた教育環境にある。「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」は、「医学だけでなく歯学、看護学系のたくさんの友人と出会え、教員とも身近に接することで多くの基礎・臨床医学の経験が得られた」という医学部女子学生のブログを紹介している。

横浜市立大学は、学生数4,122人で、学生4人未満当たり1人の教員数という、こちらも恵まれた教育環境にある。2学部のみではあるが、全学生の3%を外国人が占めていることが評価されている。東京海洋大学は、学生数2,597人。

「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」の大学評価は、教育、国際性、研究、論文引用度、産業収入の5項目を評価対象としている(細分化した項目としては13)。今回のランキングは昨年9月に公表された全大学を対象にした世界大学ランキング「World University Rankings 2015-2016: results announced」 の評価結果を基にしている。

今回1位に評価されたのは、全大学を対象にしたランキングでも1位の評価を得た米カリフォルニア工科大学で、2位はフランスの高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリウール)。アジア地区では、韓国の浦項工科大学が4位に入っている。

昨年9月に公表された全大学を対象にしたランキングでは、日本の大学が軒並みランク落ちし、上位200大学に東京大学と京都大学しか残らなかったことが関心を呼んだ。論文引用度を評価する元データが、国際情報サービス企業「トムソン・ロイター」のデータベースから国際学術専門出版社「エルゼビア」の抄録・引用文献データベース「スコーパス」に変更されたことも影響したともいわれている。こちらのランキングでは、東京医科歯科大学401-500位、横浜市立大学601-800位、東京海洋大学601-800位となっていた。

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