エフアンドエム 中小企業総合研究所は10日、エフアンドエムクラブ会員企業に対して実施した2015年の年末賞与支給予定に関する実態調査の結果を発表した。それによると、年末賞与を支給する中小企業の割合は81.4%となり、前年を2.8ポイント上回った。
業種別、「製造業」が32万5,120円でトップ
パートタイマー等に賞与・寸志を支払う予定が「ある」企業は28%と、正社員の賞与支給予定企業の3分の1にとどまった。反対に「なし」とした企業は57%だった。
正社員の年末賞与平均支給額を調べたところ、前年は20万円以下の企業割合(22%)が最も多かったが、2015年は30万円以下が24%で最多となった。平均支給額は28万7,337円と前年(26万9,459円)より1万7,878円増加したものの、中央値は前年と同額の25万円となった。
業種別にみると、製造業が32万5,120円でトップ、次いで卸売業が31万3,000円、建設業が30万1,612円と続き、これら3業種で30万円を上回った。このうち卸売業は前年比1万6,268円増と大幅アップとなった。
地域別では、近畿地方が前年比2万7,586円増の31万6,651円で最高額。一方、首都圏は同1万2,330円減の31万5,416円とやや減少した。
調査期間は2015年10月1日~11月13日、有効回答は1,319社。