アップルは9日、Mac App Storeの「Best of 2015」を発表した。ベストAppに選ばれたのは「Affinity Photo」(9日時点のMac App Store価格:4,800円)、ベストゲームは「Pillars of Eternity」(同4,100円)だった。
Affinity Photoは高度な機能を備えた写真編集アプリだ。昨年登場した「Affinity Designer」がIllustratorの代替アプリとして人気になり、Affinity PhotoもPhotoshopキラーと呼ばれて、ベータ段階から高い評価を得ていた。64bitマルチコアCPUへの最適化、感圧タッチトラックパッド対応、OpenGL、Grand Central Dispatch、Core Graphicsのサポートなど、Macのために設計されている。
Pillars of Eternityは正統派RPGと呼べるようなゲームだ。アクションや映像よりも、セリフでプレイヤーを引きつける。RPGの古典的な名作へのオマージュのようでありながら、新要素を盛り込んだシナリオがRPGファンに評価されている。2012年にKickstarterプロジェクトを行っており、1,100,000ドルの目標額に対して3,986,929ドルを集めた。
次点は、アプリが「PDF Expert by Raddle」(同2,400円)、ゲームが「Hand of Fate」(同3,000円)だった。
PDF Expertは、PDFの閲覧・編集アプリだ。AppleのPreviewよりも高機能で、AdobeのAcrobat DCよりも手軽に使えるツールを目指して開発された。サクサクと快適にPDFを閲覧でき、アノテーション機能、編集・マージ機能、フォーム機能、署名機能などを備える。iCloud同期を利用して、PDF Expert for iOSと連携した作業も可能。発売後もアップデートを通じて新機能の追加や機能改善が行われ続けているのも人気の理由の1つだ。
Hand of Fateは、テーブルカードゲームとアクションRPGの2つの要素を融合したハイブリットRPGだ。個々のイベントやゲームをテンポよく遊べるので、どちらか片方だけが好みという人でも楽しめる。Hand of Fateも2013年にKickstarterプロジェクトを行っており、総額54,095ドルで、50,000ドルのプロジェクトを達成した。
ベストAppには、「Fantastical 2」「Acorn 5」「Reeder 3」「OmniPlan 3」など今年は人気ソフトのメジャーアップデートが多数含まれている。また、アドベンチャーゲームの名作を蘇らせた「Grim Fandango Remastered」、2014年にApple Design Awardを受賞した「レオズ・フォーチュン」などがベストゲームに選ばれている。