オムロンは11月6日、高精度な地震検知を実現した小型感震センサーを開発し、2016年1月より販売を開始すると発表した。同社によると、世界最小クラスの大きさになっているという。

同センサーは、MEMS3軸加速度センサーと、独自のSI(Spectral Intensity:スペクトル強度)値演算アルゴリズムにより演算負荷を低減することで回路を小型化し、あわせて低消費電力動作を実現。機器組込みの際の設置の自由度を向上するとともに、電池での長時間駆動にも対応可能となっている。また、地震の揺れの大きさを表わす震度階級とも相関性の高いSI値を採用することで、震度5強相当以上の揺れを高精度に判定できるため、装置や設備の的確な停止を可能にする。

このほかにも通信機能を搭載しているため、今後は感震センサーをネットワーク化し、地震による建物などの被害状況を把握することにより、地震発生後の復旧対策への活用が期待される。同社は2018年度までの販売目標を50万個としている。

感震センサーのイメージ