NECは5日、人間の「腕」を仮想キーボード化するユーザーインタフェース「ARmKeypad(アームキーパッド)」を開発したことを発表した。ウェアラブルグラス(メガネ型デバイス)やウェアラブルウオッチを連携させ、ハンズフリーかつ素早いタッチ入力を実現する。

アームキーパッドのシステム構成イメージと活用シーン(NECのWebサイトより)

ARmKeypadは、ユーザーの腕に仮想キーボードを表示するインタフェース。物理的なキーボードや入力ボタンを腕に装着しているかのように、高速・高精度なタッチ入力が可能としている。仮想キーボードのキーレイアウトは変更可能。

ウェアラブルグラスで手元を見ると、自分の腕に仮想キーボードが出現。物理的な入力デバイスを出したりしまったりする必要がなく、腕へのタッチ、つまり接触で入力を確認できるため、操作を確実に判断できる。

NECは今後、ARmKeypadを活用したAR(拡張現実)設備点検ソリューション、保守帳票管理ソリューションを開発する予定。また、こうした製造業以外にも、警備、流通、医療といったハンズフリー作業が必要となる業種・業務の効率化に貢献していくと述べている。