日本マイクロソフトは10月27日、脆弱性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」の新バージョン5.5 Betaを公開した。
EMETは、コンピューターのメモリー破損に対する脆弱性攻撃に特化した防御するツール。Windows Defender、ウイルス対策ソフトウェアなどのマイクロソフトが提供する14のセキュリティ機能が含まれる。攻撃を予測して「かわす」「終了する」「阻止する」「無効にする」などの方法でコンピューターを保護するのが特徴で、万が一攻撃を受けた場合、パターンファイルを利用するセキュリティソフトよりも素早く対処できるという。
5.5 Betaの強化点としては、グループ ポリシーによる緩和策の設定がより便利になったほか、EAF/EAF+ 疑似緩和策のパフォーマンスの向上を図った。また、Windows 10にも対応し、Windows 10の新機能である信頼されていないフォントのブロック機能をサポートする。その他にも、いくつかの不具合を修正している。
EMETのプログラム、日本語のユーザーガイドはWebページで公開されており、誰でも無料でダウンロードできる。