花王はこのほど、髪に悩みを持つ働く女性104名を対象に実施した「髪の悩みと気分の関係性」の調査結果を明らかにした。調査は9月2日~8日、28~39歳の有職女性を対象にインターネットで実施したもの。

髪の悩みについて、特に気になるもの

現在の髪の悩みについて、特に気になるものを尋ねたところ、「パサつき」(65%)が群を抜いて多かった。次いで「乾燥」(29%)、「髪が広がる・まとまりにくい」(27%)となっている。そのほか「ツヤがない」「枝毛・切毛」「ハリ・コシがない」などの悩みにも一定数回答が集まり、複合的な悩みを持っていることがわかった。

「自分の理想とする髪の状態でないことで、憂鬱(ゆううつ)になるなどネガティブな気分・気持ちになることがありますか? 」と聞くと、94%が「ある」と回答した。具体的には、「気分・テンションがあがらない」(91%)が多く、次いで「自分に自信が持てなくなる」(84%)となっている。

また、「恋愛において消極的な気持ちになる(異性からの視線が気になることを含む)」(65%)や、「物事に対して消極的な気持ちになる」(60%)など、行動にも影響が及んでいることがわかった。28%と約3人に1人は「1日中気になって仕事が手につかない・集中できなくなる」と回答している。

自分の理想とする髪の状態でないことで、どのような気分・気持ちになりますか?

心理カウンセラーの塚越友子氏によると、髪と女性の心理は切っても切り離せない関係があるという。周囲から「髪がきれい」と言われても、自分で「今日の髪はだめだ」と思ってしまうと偏りがあるため、どうしても気分は下がってしまう。「デートだけど髪がきまらないから、うまくいかなさそう」と、ネガティブに考えてしまうこともあるとのことだ。

「髪の状態が良いと"髪がきれいだから普段できないこともやってみよう"と気分が明るくなり、ポジティブな変化が生まれます」と塚越氏。自分が自信を持てる髪の状態であることで、まわりの人から褒められると公的自己意識、承認欲求も満たされる。そして明るい気持ちでより良い自分を目指すための行動を続けることができるという。

また、髪が気分に与える影響としては、ヘアケアによる効果が挙げられる。塚越氏によると、ヘアケアを丁寧にすることは、自分を慈しむことにつながり、自らを癒やす効果があるという。「自分を"慈しむ"ことを少し意識してケアすれば無意識のうちに心が癒やされ、考え方が前向きになるきっかけになっていきます」とアドバイスしている。