特許庁は10月27日、今年4月1日から出願受付を開始した「音商標」「動き商標」などの新しいタイプの商標の審査結果を発表した。
昨年、商標法が改正され、従来の文字や図形に加え、音、動き、位置、ホログラム、色彩に関する新しいタイプの商標も商標登録が可能になった。これに伴い、今年4月1日から申請受付が始まり、これまでに1000件を超える出願を受け付けており、商標出願された順番に審査が進められているという。
今回、初めて新しいタイプの商標について登録を認める旨の判断をしたとして、登録が認められた商標が公開された。これらの商標は、出願人から登録料が納められた後、商標登録されることになる。
登録が認められた商標の内訳は、音が21、動きが16、位置が5、ホログラムが1の合計43となっている。
登録が認められた商標には、大正製薬の「ファイト、イッパーツ」、伊藤園の「おーいお茶」、フジッコの「ふじっ子のおまめさん」などがある。
同庁は、新しいタイプの商標は、言語を越えたブランド発信手段として、企業のブランド戦略に大きな役割を果たすことが期待されるとしている。