ネットワンシステムズは、米VeloCloud Networksとサービスプロバイダー契約を締結し、クラウド管理型のSD-WAN(Software-Defined WAN)サービスを10月30日より販売開始する。

同サービスの最大の特徴は、2本のインターネット回線を仮想化して1本の論理ネットワークにし、利用するアプリケーションに最適な回線をリアルタイムで自動選択することによって、インターネット回線上で閉域網WANサービスと同等性能の論理WANを実現する点にある。

リアルタイムで自動的に通信を最適化するイメージ

2本の回線を束ねていることで冗長性も向上し、拠点間を自動的にIPsec-VPN接続することでセキュリティを担保している。拠点に置く専用端末の設定入力・変更などの管理・運用はクラウド経由で行うことができ、現地での操作は不要となっている。

また、豊富なセキュリティ機能/性能最適化機能/管理機能をクラウド上から簡単に追加配信でき、ファイアウォール/ロードバランサ/WAN最適化機器などの複数の単機能アプライアンスが各拠点に不要となるため、投資コストの削減とシンプルな運用を実現する。

そのほか、 利用するインターネット回線の状況(パケット消失/遅延/ジッター)は可視化され、アプリケーション単位での利用回線のリアルタイム制御や損失パケットの修復によって、アプリケーションの性能を自動的に最適化される。

クラウド管理型SD-WANサービスの構成要素と利用イメージ

専用端末は最大速度が50Mbpsと100Mbpsが用意されている。専用端末を買い取る場合の価格は、50Mbpsモデルが1台当たり初期費用15万円、月額費用9800円、100Mbpsモデルが1台当たり初期費用25万円、月額費用1万3000円となっている。

専用端末をレンタルする場合の価格は、50Mbpsモデルが1台当たり初期費用3万円、月額費用1万5000円、100Mbpsモデルが1台当たり初期費用3万円、月額費用1万9800円となっている。