KDDIは8月27日、スマートフォン(スマホ)を使うことで、自宅に居ながら健康チェックを行えるセルフ健康チェックサービス「スマホdeドック」の全国一斉受付を開始した。

同サービスは、専用の在宅検査キットとWebサービスを組み合わせることで、健康診断を受診する時間がなかなか取れない人が気軽に素早く健康チェックを行なうことを可能とするもの。

すでに2015年4月より、全国15自治体ならびに3つの企業の健康保険組合との実証事業を通じた提供が行われていたが、同実証事業において、日頃から自身の健康への不安を感じている人のサービス利用が多い傾向にあること、ならびに参画自治体・企業より、疾病リスクの早期発見や医療機関への受診促進に有効であるとの声があがっていたという。

今回開始した全国一斉受付は、実証事業実施状況を受けて実施されるもので、auユーザ以外でもサービスサイトから、1検査につき4980円(税別)で申込むことが可能だ。また、同サービスを導入済みの自治体に住んでいる人は、期間限定ならびに利用条件付きながら、無料で申し込むことが可能だ(2015年8月27日時点で、無料利用が可能な自治体は、北海道石狩市、茨城県坂東市、東京都足立区、神奈川県綾瀬市、神奈川県鎌倉市、広島県尾道市、広島県大竹市、宮崎県宮崎市)。なお、各自治体により無料利用期間は異なるほか、順次、同サービスWebサイト上で利用可能自治体は更新される予定とのことである。

サービスの利用方法としては、申込の後、郵送されてくる専用の検査キットで採血(0.065ml)をし、キットを返送することで、約1~2週間後に登録したスマートフォンやパソコンの「マイページ」上で総タンパク、アルブミン、AST(GOT)、ALT (GPT)、γ-GT(γ-GTP)、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、血糖、HbA1c、中性脂肪、総コレステロール、HDL-コレステロール、LDL-コレステロールといった14項目の検査結果の確認や、近隣の病院検索が行えるようになるというもの。

また、メドレーとの連携によって追加された「気になる病名検索」機能を活用することで、検査結果に応じて、一般的にリスクのある病気が表示され、200名以上の医師が編纂した、病気に関する正しい情報を確認することもできるという。

なお、対象としては20歳以上を推奨としており、日本に在住の人であればauユーザ以外でも利用可能だという。

スマホdeドック サービスサイト

申し込みのフロー

PCで閲覧した場合の検査結果などの例(左)、スマートフォンで閲覧した場合の検査結果などの例(右)