日東電工は8月24日、同社の有機-無機ハイブリッド技術を用いることで、モーター性能を向上させる新しいネオジム磁石の開発に成功したと発表した。
ネオジム磁石は、ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とするレアアース磁石の1つで、強力な永久磁石の1つとして携帯電話などの小型製品をはじめ、電車やロボットなどさまざまな用途で利用されている。
新開発のネオジム磁石は、従来の焼結ネオジム磁石では不可能だった配向を制御することができる。配向を制御することでモーターの性能を従来品より20~30%向上させることが可能となり、モーターの軽量化、小型化につながるとしている。また、焼結前に自由に成形加工できるため、従来法のような焼結後の削り出しが不要となり、歩留まり向上が期待できるという。家電用品、産業機械、産業ロボット、車載モーターなどの用途に向けて、2017年度より販売する予定だ。