サイバーエージェントは10日、全国の15歳から69歳の男女30,000人を対象に行った、国内動画メディアの接触率調査の結果を公開した。それによると、10代の80%がスマートフォンから動画を閲覧しており、デバイスとしてはテレビに迫る接触率だったという。

週1回以上、接触している「動画メディア」(出典:サイバーエージェント)

同調査では、テレビ/PC/スマートフォンの3種類のデバイスを通して配信される動画メディアについて3カ月の平均視聴頻度を調査している。10代におけるスマートフォンからのオンライン動画接触率は80%、テレビからの接触率は85%となり、動画視聴のデバイスはテレビとスマートフォンがほぼ同率という結果だった。10代は3つのデバイスの中でPCからの接触率が最も低かったが、20代以降すべての世代においては、スマートフォンよりもPCからの接触率が高く、10代以上の世代における主要デバイスの違いが浮き彫りとなった。

スマートフォンメディアでは、YouTubeの接触率が全世代を通して最も高く、特に10代では70%近くに上った。PCでのソーシャルメディア経由の動画接触率が高かった女性若年層では、スマートフォンにおいても接触率が依然高く、特に10代女性では半数以上と、YouTubeに迫る結果となった。

スマホ媒体で週1回以上、接触している「動画メディア」(出典:サイバーエージェント)

同社は、80%という結果になった10代におけるスマートフォンからのオンライン動画接触率について、企業の動画広告への予算分配に変化をもたらす可能性があるとし、10代をメインターゲットとする商材においては、今後、スマートフォン動画広告へのシフトが進むと予想している。