メディネットは6月19日、九州大学(九大)より成人T細胞白血病向け治験薬である「ATL-DC-101」の製造支援業務の委託契約を締結したと発表した。

九大は、九州がんセンターより委託を受け、医師主導治験「病因ウイルス特異抗原を標的とした成人T細胞白血病既治療例への新規複合的ワクチン療法:抗CCR4抗体を併用した自家樹状細胞療法(第Ia/IIb相試験)」について、厚生労働科学研究費補助金の分担研究として、その治験薬「ATL-DC-101」の製造を九大先端医療イノベーションセンターに設置された細胞培養加工施設(CAMI-CPC)にて行う予定となっている。

同CAMI-CPCは、メディネットが2011年7月より、その運営管理業務ならびに同センターにて実施される免疫細胞治療に必要となる細胞培養技術者、細胞培養加工に関わる製造技術・ノウハウ、信頼性保証技術などを総合的に提供してきており、そうしたこれまでの管理実績や免疫細胞加工のノウハウなどが評価され、今回の契約に至ったという。

なお同社では、これまでの国内外での共同研究の経験と知見を生かし、今後も、臨床研究から、治験、商業生産に至るまで、再生・細胞医療の実用化、商業化を通じて、再生・細胞医療分野の発展に貢献していきたいとコメントしている。