Tektronixとフランス研究機関であるIEMN(Institut universitaire specialise en economie et en management)は、先端の信号符号化技術であるQAM-16とテラヘルツデバイスを使用し、400GHz(0.4THz)のデータ転送レートを持つ無線システムのデモを実現したと発表した。

同デモは、IEMNが参加を呼び掛けた5つのパートナによるCOM’TONIQフランス国家プロジェクトのフレームワークによって実現された。デモは、25mの距離で実施され、32Gbps信号の送出も含まれていたとのことで、将来のテラヘルツ通信アプリケーションの基礎を提供するものになるという。

なお、同研究にも関わるIEMN/CNRS/リール第1大学のGuillaume Ducournau准教授は、「デモでは、フォトニックベースのテラヘルツ回路を使用することで光ファイバと無線の世界のギャップを埋めることができた。これ基にして、テラヘルツ通信システム実用化への道が開かることとなった」とコメントしている。

今回のデモのイメージ