独SAPは4月27日(現地時間)、SAP HANA上で稼働する初めてのスポーツ専用クラウドソリューションとなる、「SAP Sports One for Soccer」を今年の夏に提供する予定であることを発表した。

チームと選手のパフォーマンスを最適化するための分析機能や、効率的に管理するための単一の統合プラットフォームを提供する。

SAP Sports Oneは、昨年のブラジル・ワールドカップに備えてドイツサッカー協会向けに開発されたSAP Match Insightsソリューションの進化形だという。

SAP Sports Oneは、チーム管理、トレーニング計画、選手の健康管理、パフォーマンス分析の各コンポーネントから構成される予定。また、選手のけが、薬物治療、およびパフォーマンス診断を詳細に追跡して、選手ごとに総合的な健康歴を把握することも目的とする。

試合後の分析のために、Opta Sports Daten AGやProzone Sports Ltdなどの大手コンテンツプロバイダーとの統合が計画されている。

対象ユーザーは、チーム・マネージャー、スポーツディレクター、コーチ、スカウト、ビデオアナリスト、および医療スタッフで、最初のリリースは、欧州市場を主な対象とし、サッカーに特化している。

次に予定されているのはアイスホッケー向けのリリースで、現在チェコのナショナル・アイスホッケー・チームが、2015年5月1日からチェコ共和国で開催されるアイスホッケー世界選手権に備えて、SAP Match Insightsのカスタムバージョンを利用しているという。このソリューションは、今後数年間に、ほかのスポーツにも拡大される予定。