東京薬科大学は4月9日、アストロバイオロジー宇宙実験「たんぽぽ計画」の実験サンプルが、4月14日に国際宇宙ステーション(ISS)に向けて米Space Xのロケットで打ち上げられると発表した。

「たんぽぽ計画」では、微生物が宇宙空間を移動する可能性と、生命の原材料である有機物が生命誕生前の地球へ宇宙塵によってもたらされた可能性を調べるために、JAXAが開発した簡易曝露装置に実験サンプルを取り付け、日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームで捕集実験と曝露実験を行う。

捕集実験ではエアロゲルという約10cm四方のシリカゲルを約12枚、1年間曝露することで地球へ飛んでくる宇宙塵と地球由来の天然微粒子を捕らえることに挑戦する。エアロゲルは0.01g/cm3という超低密度のため、捕らえたものをなるべく元の性質を変えずに地球に持ち帰ることができると考えらている。

また曝露実験では、宇宙線や紫外線に耐性を持つ極限環境微生物数種類を1~3年間、宇宙空間に曝露し、どのくらいの長時間、宇宙空間で生き残ることができるかを調査する。

同実験は2007年にJAXAが行ったきぼう船外実験プラットフォーム候補ミッション公募で選定されたもの。東京薬科大学とJAXAを始めとする日本全国26の大学と研究機関の研究者が参加している。

捕集パネル。100(縦) x 100(横) x 20(厚さ)mm の「タイプ1」とそれを二つ連結した「タイ プ2」の2種類を利用する。アルミ合金製で内部にエアロゲルを収納している。こちらはタイプ2。

曝露パネル。100(縦) x 100(横) x 20(厚さ)mm の「タイプ1」のアルミ合金製パネルの上に20個の試料ユニットを並べたもので、各ユニットは微生物試料、有機物試料、放射線計測素子のいずれかを収納している。「タイプ2」の試料ユニットを曝露する構造はタイプ1と同じだが、船外簡易取付機構上で温度を計測するために、バイメタル式温度計が付属する。こちらはタイプ1。