米Appleは4月8日(現地時間)、新しい写真管理・編集ソフト「写真」を含む「OS X Yosemite v10.10.3」アップデートの提供を開始した。OS X Yosemiteユーザーは、OS XのApp Storeアプリからアップデートできる。

iOS標準の写真管理・編集アプリ「写真」と同じ名前を持つように、OS X版の「写真」はiOSからのバック・トゥ・ザ・Macの1つである。iOS版と共通したインターフェイス(モーション、コレクション、年別など)や機能を備え、たくさんの写真をすばやくブラウズできるのが特徴の1つ。iCloudを通じてOS X版とiOS版が連係し、簡単に写真やビデオを共有できる。写真やビデオをiCloudで保管する「iCloudフォトライブラリ」もサポートする。編集ツールは、素早く簡単に仕上げたいユーザーから細かい調整にこだわるユーザーまで幅広いニーズに応える。

iCloud時代の写真管理・編集ソフト「写真」がついに登場

Appleは昨年6月にWWDC 2014で「写真」の開発発表を行い、iPhotoとApertureの開発を終了させる計画を明かしていた。「写真」はOS Xの新しい標準写真ツールとして、事実上iPhotoとApertureを引き継ぐソフトになる。iPhotoまたはApertureがインストール済みの場合、OS X 10.10.3にアップデートした後も引き続きiPhotoとApertureを使用できるが、Mac App Storeから新たに入手することはすでにできなくなっている。「写真」にはiPhotoまたはApertureのライブラリを取り込める。ただし、開発版の段階で、IPTCメタデータやカスタム・メタデータ・フィールドなど「写真」に移行できない機能があったので注意が必要。

「写真」のほか、OS X 10.10.3では300個以上の新しい絵文字が追加され、"調べる"機能にSpotlightの検索候補が加わった。Safariのプライベートブラウズ使用時にユーザーが開いたWebサイトのファビコンURLを保存しないように変更。Safariのセキュリティと安定性、Wi-FiやBluetoothの接続性、画面共有の信頼性が向上している。