Teledyne LeCroyの日本法人であるテレダイン・レクロイ・ジャパンは、オシロスコープ・ラインアップの最上位シリーズである「LabMaster」シリーズと「WaveMaster」シリーズを次世代高速電気/光通信向けに刷新し、性能を大幅に改善したことを発表した。
新シリーズの「LabMaster10Zi-A」シリーズは、従来製品と比べて有効ビット数、ベースライン・ノイズを向上し、業界最小クラスのジッタ・ノイズ・フロアを提供。また、「WaveMaster8Zi-B」はサンプリング速度、ノイズ性能、演算能力とユーザー・インタフェースの操作性を向上させた。
LabMaster10Zi-Aシリーズ・リアルタイム・オシロスコープは、独自のモジュラー形式による従来機「LabMaster10Zi」シリーズ・オシロスコープの信号忠実度とノイズ性能を向上させた。これにより、オシロスコープの帯域(100GHz)、サンプリング速度(240GS/s)、サンプリング・クロック・ジッタ(50fs)で業界最高クラスの性能を保持しながら、ジッタ・ノイズ・フロアでも業界最高クラスを達成した。独自のChannelSyncアーキテクチャは、130fs未満のチャンネル間ジッタで最高80チャンネルのオシロスコープ・システムを構成できる。シリアル・データ解析オプションSDAIII-CompleteLinQと光変調解析オプションOptical-LinQは各々電気および光の超高速通信用の先端解析ツールを提供する。
WaveMaster8Zi-Bシリーズは、前シリーズ「WaveMaster8Zi-A」シリーズの持つローノイズ性能、高速サンプリング速度、メモリ長、および操作性をさらに向上させた。SDA8Zi-Bシリアル・データ・アナライザ・モデルは高性能なアイパターン解析とジッタ解析ツール、ハードウェア・シリアル・パターン・トリガに加えて、多様な規格に応じたコンプライアンス試験オプションとの組み合わせにより、USB3.1、PCI Express、MIPI M-PHY/D-PHYなど高速エレクトロニクスの分野で理想的なツールとなる。
なお、LabMaster10Zi-AとWavemaster8Zi-Bは米国ロサンぜルスで開催されたOptical Fiber Communication (OFC)で展示された。