オウチーノ総研はこのほど、「『老後』に関するイメージ調査」の結果を発表した。同調査は10日~16日、首都圏在住の20~59歳男女を対象として実施。833名の回答を得た。
半数以上が「老後の移住」に興味
「あなたは老後、移住したいと思いますか?」と聞いたところ、国内移住に関して「したいと考えている」と回答した人は19.9%、「具体的には考えていないが、してみたいと思う」が23.6%、「したいと思わない」が56.5%だった。海外移住は、「したいと考えている」が7.6%、「具体的には考えていないが、してみたいと思う」が21.2%、「したいと思わない」が71.2%だった。国内または海外どちらかに移住したい人の割合は50.1%となった。
移住したい理由を聞いてみると、国内移住に関しては「田舎暮らしがしたいから」が最も多く、以下「のんびりと暮らしたいから」「自然が豊かなところで暮らしたいから」「温暖なところで暮らしたいから」「生まれ故郷に戻りたいから」が続いた。
海外移住に関しては「物価が安いところで暮らしたいから」という理由が最も多く、「物価が比較的安いところなら、日本に比べて少し贅沢な生活ができそう」などの意見が挙がった。以下「温暖なところで暮らしたいから」「異国文化を経験したいから」「のんびりと暮らしたいから」「憧れだから」が続いた。
移住したい街ランキング、国内1位は「那覇市」
国内移住を「したいと考えている」「具体的には考えていないが、してみたいと思う」と回答した人に、「具体的に移住してみたい街」を聞いたところ、都道府県別で最も多くの人が回答したのは「沖縄県」だった。2位は「東京都」、3位は「北海道」、4位は「神奈川県」、5位は「長野県」だった。
市区町村別で最も多くの人が回答したのは、「那覇市(沖縄県)」となった。2位は「札幌市(北海道)」、3位は「横浜市(神奈川県)」、4位は「石垣市(沖縄県)」、5位は「鎌倉市(神奈川県)」「京都市(京都府)」だった。
「那覇市」を選んだ理由としては、「気候が良いから」「ゆっくりした時間を過ごせそうだから」などが挙がった。「札幌市」については、「気候が良く、食べ物もおいしいから」「適度に都会で、適度に自然があるから」などの声があった。
海外の1位は「ハワイ」
次に、海外移住を「したいと考えている」「具体的には考えていないが、してみたいと思う」と回答した人に、「具体的に移住してみたい街」を聞いたところ、国別で最も多くの人が回答したのは「アメリカ」だった。2位は「オーストラリア」、3位は同率で「タイ」「カナダ」、4位は「シンガポール」、5位は「ドイツ」だった。
都市別では、突出して多くの人が回答したのが「ハワイ(アメリカ)」。理由としては「気候が良く暮らしやすいから」「中心部は日本語が通じるので安心できるから」「穏やかに暮らしたいから」などが挙がった。2位は「バンコク(タイ)」、3位は「シンガポール(シンガポール)」、4位は「バンクーバー(カナダ)」、5位は同率で「台北(台湾)」「バリ(インドネシア)」、「シドニー(オーストラリア)」だった。