日産自動車(日産)は3月16日、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を、NTTドコモが東京都千代田区が2014年10月から実施しているコミュニティサイクル事業実証実験「ちよくる」内で同日より開始すると発表した。NTTドコモと千代田区は「e-NT400テストトラック」のモニター車を、コミュニティサイクルの再配置に2カ月間活用する。
「e-NT400テストトラック」は小型トラック「アトラス」をベースに、「日産リーフ」のモーターとバッテリーを活用した電気自動車(EV)システムを搭載している。排気ガスを出さないため、都心部のエンジン車乗り入れ制限エリアにも入れるほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行がしやすいなどのメリットがある。同実証実験で利用されるモニター車は、JC08モードで約62km航続可能で、30分でリチウムイオンバッテリーを80%まで充電できる急速充電機能を内蔵している。
今回、「e-NT400テストトラック」を使用することで、サイクルシェアリング事業全体においてより一層の、CO2削減効果が期待されるほか、日産は、実証運行で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かすとしている。