オウチーノ総研は、20~39歳の未婚男女(学生を除く)を対象に、「『生活とお金』に関するアンケート調査」を行った。調査は2月5日~6日にかけて実施し、553名から有効回答を得た。

今の生活に、経済的ゆとりはありますか?

一人暮らしと実家暮らし、「ゆとり」の差は?

今の生活に、経済的ゆとりはあるか尋ねたところ、「かなりある」と回答したのは3.3%に留まった。「まぁまぁある」は28.6%で、合わせると約3割が経済的ゆとりがあると回答している。一方、「あまりない」は42.1%、「全くない」は26.0%で、7割近い若手社会人が今の生活に経済的ゆとりがないことがわかった。

この結果を実家暮らし、一人暮らしに分けて見てみると、実家暮らしで経済的にゆとりが「ある」と回答した人は32.5%、「ない」と回答したのは67.5%、一人暮らしで経済的ゆとりが「ある」と回答した人は30.7%、「ない」と回答したのは69.3%だった。一人暮らしと実家暮らしに大きな差がないことが認められた。

家賃・光熱費に差があるはずの二者にあまり差がない理由としては、平均年収の違いがあげられる。一人暮らしのうち年収200万円未満は14.5%、年収300万円未満は34.4%だったが、実家暮らしのうち年収200万円未満は32.3%、年収300万円未満は53.5%だった。年収300万円未満が実家暮らしの過半数を占めている。

経済的ゆとりが「あまりない」「全くない」と回答した人に、その原因について聞いたところ、最も多かったのは、「収入が低い」(58.4%)だった。次いで「必要経費が多い」(9.3%)、「浪費が多い」(7.4%)、「借金の返済」(4.5%)が続いている。

経済的ゆとりがない最も大きな原因は何ですか?

次に、経済的にゆとりのある生活を送るために、最低限必要だと思う年収について尋ねた。特に選択者が多かったのが、「300万円以上400万円未満」(19.7%)、「400万円以上500万円未満」(18.8%)、「500万円以上600万円未満」(18.4%)だった。少ない人で300万円以上、多い人だと500万円以上の年収が必要だと感じていることがわかった。

経済的ゆとりのある生活を送るために、最低限必要だと思う年収