デジタルガレージ(以下、DG)と講談社は19日、日本発コンテンツのグローバル展開や新規ビジネスの投資育成を目的に、業務提携に関する基本合意を締結したと発表した。

DGは講談社の米国関係会社であるKodansha Advanced Media(以下、KAM)の増資を引き受けるとともに、日本においてDGと講談社とで合弁会社の設立を計画。さらに講談社がDGの株式の一部を取得するという。

資本業務提携スキーム図

DGと講談社はKAMを通じ、北米のデジタルコミック市場の開拓を目的として、専用Webサイト、スマホアプリ、ソーシャルメディアなどのメディアを通して北米の読者へ情報を発信する。また、デジタルコンテンツを使って紙媒体の購入を促すO2O(online to offline)と呼ばれるマーケティング手法などを利用し、講談社が所有するコンテンツの世界流通を進めていく。

新たなコンテンツビジネスの育成に関しては、DGと講談社でコンテンツビジネスへの戦略投資を目的とした合弁会社DK Gate(仮称)を日本に設立し、次世代のコンテンツ事業を担うグローバル企業の育成を目指す。

具体的には、電子書籍の新たな配信ソリューションやサービス、DRM(デジタル著作権管理)関連技術、オリジナル書籍サービスなどの分野で、有望なスタートアップ企業への出資と、DGおよび講談社との事業連携などを通じた出資後の育成を計画している。