MMD研究所は1月30日、「2015年1月主要MVNO通信速度調査 JR山手線編」の調査結果を発表した。同調査は、NTTドコモの回線を利用するMVNO主要4社とNTTドコモの計5社について、JR山手線全駅のホームで通信速度を調べたもの。

2015年1月19日~23日にかけて、JR山手線内回り全29駅のホーム中央付近で、各社が提供している格安SIMサービス(NTTコミュニケーションズのOCNモバイルONE、インターネットイニシアティブのIIJmio、日本通信のb-mobile、ビッグローブのBIGLOBE LTE・3GデータSIMとNTTドコモのSIMをSamsungのGALAXY Note Edge SC-01Gを用いて、通信速度テストが実施された。

計測は「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを利用し、10時~19時の時間帯に各端末3回計測を行い、平均値を記録した。

その結果、JR山手線29駅のホームでのダウンロード平均スピードが最も速かった格安SIMはIIJmioで24.2Mbpsだった。以下、OCNモバイルONEが19.1Mbps、b-mobileが9.1Mbps、BIGLOBE LTE・3GデータSIMが6.7Mbpsとなり、同じ回線を利用しながらも差が出る結果となった。

一方、アップロード平均スピードはOCNモバイルONEが9.5Mbps、IIJmioが10.9Mbps、b-mobileが10.2Mbps、BIGLOBE LTE・3GデータSIMが6.6Mbpsと大きな差はなかった。

今回参考値として取得したNTTドコモの通信速度は、29駅全体のダウンロード平均スピードは最速の31.1Mbpsを記録したが、OCNモバイルONEおよびIIJmioはNTTドコモに近い通信速度が出ている調査駅が多かったという。具体的には、20Mbps以上の高速通信が可能な駅が、NTTドコモは18駅であるのに対し、IIJmioは17駅、OCNモバイルONEは12駅となっている。

なお、アップロードの平均スピードは、NTTドコモとMVNO4社で大きな差は出なかった。

JR山手線29駅 MVNO通信速度調査結果 資料:MMD研究所