サーコム・ジャパンは1月22日、国内IoT/M2M市場向けにOEMホワイトボックスブランド「ジェイワン」の製品第1弾としてIoTカメラ「RC8110J」を発表した。

同社は、欧米市場で培ってきた無線/ブロードバンド通信技術を応用し、新しい市場として注目されるIoT/M2Mを主要戦略の1つとしている。近年、同分野においてもコストの安さを求める日本メーカーによる海外への製造委託が進んでいるが、EMSやODMの形態は製品1台ごとの価格が安くても最少の製造数量が大きく、スモールスタートを好む慎重な日本市場には発注が難しい現実があった。これを受けて発表された「ジェイワン」は最少10個から購入可能なOEMのホワイトボックス品でありながら、要望に応じたカスタム開発による新サービスや、既存サービスとの連携など、機能の追加(オプション)が可能となっている。

また、今回発表されたIoTカメラ「RC8110J」は、IoT時代の到来に先駆けたネットワークカメラ製品で、IoTゲートウェイ、各種センサ、ウェアラブルデバイスなどの機器と連携できる。さらに、簡易的なセキュリティ、見守り用途だけでなく、映像のモニタリング機能を軸として他のソフトウェアとの組み合わせにより、さまざまなサービスの実現が可能になる。これらにより、BtoB分野では業務の効率化・最適化によるコスト削減、BtoC分野では潜在顧客の獲得と顧客情報の分析による収益の向上を実現するとしている。

なお、「ジェイワン」では「RC8110J」に続き、各種センサ類やゲートウェイ、家電制御コントローラなど、さまざまな製品を拡充していく予定。

OEMホワイトボックスブランド「ジェイワン」のロゴ

IoTカメラ「RC8110J」