NECパーソナルコンピュータは20日、「フリースタイルPC」と称する15.6型PC「Frista」を発表した。Broadwell(開発コード)世代のプロセッサや光学ドライブなどを搭載するスタンド兼用の本体と、15.6型のフルHD液晶が一体となっており、ワイヤレスキーボードおよびマウスが別途付属する。
ラインナップは、Core i7搭載の「HF750AAB」、Core i3搭載の「HF350AA」、Celeron搭載の「HF150AA」の3種類。価格はオープンで、税別の店頭予想価格は「HF750AAB」が204,800円前後、「HF350AA」が174,800円前後、「HF150AA」が144,800円前後。2月上旬に発売する。
「Frista」は、奥行き160mmの省スペースの本体に、無段階で角度調節できるタッチ対応15.6型液晶を一体化させたPC。米ラスベガスで開催した家電見本市「CES 2015」で展示されたPCだ。
「使う場所を自由にする」というコンセプトで開発され、同社のA4サイズのノートPC「LaVie L LL750/TS」と比べ、設置面積を40%省スペース化。キーボードを本体から省くことで、画面の前のスペースに物を置いて作業できるようになっている。180度液晶を倒すことで、タブレット形状でも利用可能。
スタンド兼用の本体は、プロセッサに第5世代Core iやCeleronを採用し、光学ドライブや、HDMI、USB 3.0などの端子類、バッテリなどを内蔵。本体に付属のBluetoothキーボードも収納できる。キーボードは103キーの日本語JIS配列で、キーピッチ17.8mm、キーストローク1.7mmの薄型。
ソフト面の特徴としては、音声で操作を補助する「LaVieボイス」、ジェスチャでレシピアプリのページをめくる「フード&レシピ」を搭載。「LaVieボイス」は検索や楽曲再生などを音声で指示できる機能で、例えば「○○の曲を聞きたい」と言った場合、HDD内に該当曲があれば自動的に再生するといった操作を行える。
このほか搭載する主なソフトは、Office Home & Business Premium プラス Office 365サービス、ヤマハの音場補正技術「AudioEngine」、同社のキュレーションアプリ「My Time Line」や同社製PCによる録画番組を再生できる「SmartVision/PLAYER」など。
HF750AAB
最上位「HF750AAB」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5500U(2.40GHz)、メモリがPC3L-12800 8GB(8GB×1)、ストレージが約1TB HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、液晶が15.6型ワイド(1,920×1,080ドット)、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブなど。OSはWindows 8.1 Update 64bit。
通信機能は、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN(最大867Mbps・規格値)、Bluetooth 4.0。主なインタフェースは、HDMI、USB 3.0×2、SD/SDHC/SDXC対応カードスロット、約92万画素Webカメラなど。
本体サイズはW380×D160×H286mm(最少傾斜時)、重量は約2.8kg。バッテリ駆動時間は約1.5時間(JEITA 2.0)。カラーはピュアブラックのみ。
HF350AA
中位の「HF350AA」では、上記「HF750AAB」の仕様から、CPUがIntel Core i3-5005U(2GHz)に、メモリが4GBに、バッテリ駆動時間が約1.7時間になる。カラーはピュアホワイトとピュアブラックの2色。
HF150AA
下位の「HF150AA」では、中位の「HF350AA」からCPUがIntel Celeron 3205U(1.5GHz)に、グラフィックスがIntel HD graphics(CPU内蔵)に、光学ドライブがDVDスーパーマルチに、無線LANが最大433Mbps(規格値)になる。カラーはピュアホワイトとピュアブラックの2色。