アスラテックと産業技術総合研究所(産総研)は1月16日、楽曲の進行に合わせて振り付けパターンを割り当てて人型ロボットを踊らせる制御システム「V-Sido × Songle」を共同で開発したと発表した。
同システムはアスラテックのロボット制御システム「V-Sido OS」と産総研が開発した能動的音楽鑑賞サービス「Songle」を利用して新たに開発された。「Songle」によって自動解析した楽曲のビート構造(拍と小節の構造)と楽曲構造(サビ区間と繰り返し区間)に基づいて事前に用意された振り付けパターンを割り当てて「V-Sido OS」のロボット制御技術によってリアルタイムにロボットを踊らせる仕組みだ。
楽曲は「Songle」が解析済みの80万曲以上を利用可能で、ロボットが踊っている最中でも振り付けを変更できる。また、ロボットの形や大きさの違いを制御時に吸収するため、さまざまな種類の複数のロボットを同一の振り付けで同期して躍らせることも可能となった。さらに、上半身は振り付けパターンで踊ったまま、歩行をすることもできるという。
「V-Sido OS」に対応済みのロボットであれば踊らせることができるとのことで、これまでアスラテックの「ASRA C1」のほか、「SE-01(佐川電子製)」、「GR-001(HPI製)」、「DARWIN-MINI(ROBOTIS製)」などを躍らせることに成功した。今後は引き続き共同開発を進めて機能の追加や性能の向上を図るとともに、他企業とも協力して、イベント利用や商品化などを目指して実用化に取り組んでいく予定だ。