STMicroelectronicsは1月8日、UltraHD(4K60p)に対応したクアッドコア搭載のSTB用SoC「Cannes STiH314/318」、「Monaco STiH414/418」を発表した。

同製品は、主要なメーカーのビデオエンコーダとの互換性が検証済みの10ビットカラーストリームに対応するUltraHD HEVC(60フレーム/秒)デコーダと最新世代のHDMI2.0(6Gpbs伝送)出力を搭載している。また、802.11ac Wi-Fi(最大4×4)、および高品質UltraHD(4K60p)RDKクライアントの実装により、4Kビデオの住宅全体への配信に最適化されている。さらに、最新Android Lバージョン、および同社のARMベースのCPU/GPUのメリットを活用し、Google TVが提供するすべての機能をサポートする。そして、さまざまなサードパーティ製ミドルウェア環境においてFCC(Fast Channel Change:高速チャネル切り替え)およびトランスコーディングなどの使い勝手の優れた機能やライブフィードをサポートする。加えて、先進的な限定受信(CA)およびデジタル著作権管理(DRM)に基づいたフォレンジックウォーターマーキングにより、付加価値の高いUltraHDコンテンツの保護レベルを高め、かつMovieLabsの最新要件に準拠する。この他、より暗い黒とより明るい白、そして最も明るい部分から影の部分までの滑らかな色調変化を表現し、4Kコンテンツの魅力的な効果に貢献するハイダイナミックレンジ(HDR)に対応する。

なお、すでに複数の大手機器メーカーが、次世代のUltraHD機器向けに同製品を採用しているという。