Evernoteは1月9日、iPhone・iPad 対応の新アプリ「Scannable」を発表した。アプリは、App Storeから無料ダウンロード可能)となっている。

「Scannable」

同社では、モバイル端末で行う「書類のスキャン」にはまだまだ改善の余地があり、「スキャンすれば終わり」ではなく、紙文書のデジタル化は業務の一部に過ぎず、余計な手間や時間を節約することが本来の目的だと考え、優秀なスキャンアプリはデータを「残す」ことよりも「どう処理するか」に重点を置くべきだとして「Scannable」を開発した。

アプリは、手元にあるレシートや書類をカメラロールに溜めるのではなく、素早くスキャンして共有できるように設計。

スピードを売りとしており、アプリを起動すると、すぐに原稿(レシート、名刺、文書など)を検出して自動撮影する。タップは必要なく、原稿の両端や色を調整することもなく、すべてが自動化されている。

スキャンすると画面下にサムネイル画像が次々に表示されるので、簡単に画像を確認したり、次の原稿をスキャンしたりできる。

ScannablとEvernote、LinkedIn連携

名刺のスキャンに使用する際にも、Scannableが名刺の重要性をよく理解し、EvernoteとLinkedInに連携させることで、名刺をスキャンするたびにScannableがその情報を瞬時にデジタル化する。名刺に記載された情報を取り込む以外にも、相手の写真を含むLinkedInプロフィール情報も追加で取得できるので、名前と顔が一致するように覚えられる。また、この情報を瞬時に自分の連絡先に登録できる。

さらに、Scannableの開発にあたり、Evernoteのデスクトップ用スキャナ「ScanSnap Evernote Edition」の使い勝手もWi-Fi経由で接続できるように向上させた。

スキャン結果はすぐにモバイル端末に表示されるので、操作の流れはとてもスムーズで、スキャナに原稿をセットしScannableのボタンをタップすれば、後は待つだけとなる。

Evernoteとデスクトップ用スキャナ「ScanSnap Evernote Edition」ソリューション