ジェイティービー(以下、JTB)はこのほど、2015年の旅行動向見通しを発表した。それによると、2015年の訪日外国人数は1,500万人となり、過去最多の約1,300万人が予想される2014年を13.0%上回ると見込んでいる。
2015年は2014年の後半から実施されたインドネシア、フィリピン、ベトナムの3カ国について、ビザの発給要件緩和効果がより顕著になると予測。2013年にはマレーシアとタイのビザが免除され、2012年から2013年にかけて、それぞれ30%、70%を超える伸びを記録した。円安基調で日本へ旅行しやすい環境が続くと見込まれるため、2014年にビザが緩和された3カ国についても、訪日客数が伸びると予想している。
一方、日本の総旅行人数は前年比1.0%増の3億730万人と、比較可能な2000年以降で5番目に低い水準となった。旅行総消費額は同2.0%増の14兆5,200億円だった。
国内旅行人数は同1.0%増の2億9,030万人、国内旅行総消費額は同1.8%増の9兆7,800億円、1人当たり平均消費額は同0.7%増の3万3,700円と試算。節約志向は続くものの旅行意欲は堅調で、日程や旅行先を調整しつつも旅行を楽しむ動きは衰えないと分析している。
海外旅行人数は前年同月比0.4%増の1,700万人、海外旅行総消費額は同2.4%増の4兆7,400億円、平均消費額は同2.0%増の27万9,100円と見込んでいる。