LINEは12月16日、同社が運営する無料通話・無料メールスマートフォンアプリ「LINE(ライン)」のアップデート(ver 4.8)を行い、新たな機能として、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」を、全世界で公開したと発表した。

モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」概要

LINE Payは、キャリアやOSに左右されることなく、LINEを通じてユーザー間での送金や、提携サービス・店舗での決済を簡単・便利に行うことができるモバイル送金・決済サービス。

使用するには、LINE上でLINE Payアカウントを登録。銀行口座振替やコンビニエンスストア、Pay-easy(ペイジー)での支払いを通じた事前チャージかクレジットカードでの支払い登録を行う。銀行口座振替は、提携する、みずほ銀行および三井住友銀行のネット口座振替サービスと連携しており、LINE Payで銀行口座振替の登録を行うと、いつでもどこでもチャージから送金・決済まで行うことが可能となる。

この他、「送金」機能では、LINEでつながっている友人に簡単に送金ができる機能、提携する店舗やWebサービス・アプリ内における支払いをLINEアプリ上から行うことができる機能、外部加盟店との連携等の機能を備えている。

外部加盟店との連携では、これまでLINEビジネスコネクトなどで連携してきた企業などを中心に、決済対応加盟店を拡充していく。加盟店手数料は導入から2年間、月間決済額100万円まで0%を予定しており、100万円を超えた場合でも物販系が3.45%、デジタルコンテンツ系が5.5%の料率で、「国内主要ID決済サービスよりも格安」(LINE)としている。近日、導入店舗向けにLINE Payサービスサイトを公開するといい、オフライン店舗との連携も拡大する予定だ。

送金・送金依頼のフロー

また、セキュリティ確保および不正利用の防止のため、ユーザーの本人確認の有無によって利用できる機能や金額が制限。LINE Pay利用の際には、LINEの登録パスワードとは異なるLINE Pay専用パスワードの登録が必要となる等、様々なセキュリティを考慮している。

本人確認の仕組み

なお、本サービスの運営はLINEの子会社であるLINE Payによって行われ、送金・決済処理やチャージ、口座振替などの際には、LINE Payと各機関との間で連携・処理が行われる。LINE Payは事業運営の開始にともない、第三者型発行者」と「資金移動業者」「一般社団法人日本資金決済業協会」の協会加入と事業者登録を行っている。