デロイト トーマツ コンサルティングは12月1日、世界22カ国約3万7000人を対象に実施した「世界モバイル利用動向調査」をもとに、日本マーケットにおける動向、イギリス・フランス・ドイツ・シンガポール・韓国との比較分析を行った結果を発表した。

これによると、過去5年間に携帯電話を買い替えた回数を1回以下と答える割合が日本は7割を超え、調査各国の中で最も多かった。シンガポールや韓国では約7割が過去5年で2回以上買い替えたと回答したという。

過去5年間における携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)の買い換え頻度 資料:デロイト トーマツ コンサルティング

また、日本では1日の携帯電話のチェック回数が10回以下と答える割合が57%と調査各国の中で最も多かった。ただ、スマートフォンとフィーチャーフォンのユーザーの間にはその割合に約2倍の開きがある。

1日の間の携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)のチェック回数 資料:デロイト トーマツ コンサルティング

起床からスマートフォンをチェックするまでの時間については、日本のユーザーの45%が起床後5分以内にスマートフォンをチェックと回答し、1時間以内だと87%に及ぶことが明らかになった。

通信会社の選定理由は各国とも「価格」に関する項目が上位となっているが、日本では特に家族割引や友人同士の通話割引が最大の決め手となっていることがわかった。

通信キャリアの選定理由 資料:デロイト トーマツ コンサルティング

アプリ/コンテンツの1カ月間のダウンロード利用については、日本ではアプリのダウンロードまったくしない人が2割に及び、1カ月以内にダウンロードしていない人も含めると5割を上回る。これに対し、シンガポール、韓国はダウンロードする人が多かった。