アットマークテクノと図研エルミックは11月17日、図研エルミックのONVIFのネットワークカメラ向けインタフェース規格準拠のミドルウェア「Ze-PRO IPcam」と音声や動画像をリアルタイム送受信するRFC規格RTP準拠のミドルウェア「Ze-PRO RTP」が、アットマークテクノのARMプロセッサ搭載の組み込みプラットフォーム「Armadillo」に対応したと発表した。

ONVIF(Open Network Video Interface Forum)は、IPベースのセキュリティ製品のインタフェース規格標準化を行うフォーラムである。ネットワークカメラに必要な仕様が定義され、規格に準拠した製品同士で映像や音声、制御情報などをやりとりさせることができる。 図研エルミックのONVIF対応製品は「Ze-Pro IPcam」の他に、ストレージサーバ向け「Ze-PRO IPrec」、モニタリングを想定したモニタ部向け「Ze-PRO IPmon」、Android/iOS対応ビューワの開発キット「Ze-PRO Sight Viewer」があり、すでに多くの場面で採用されている。

一方、「Armadillo」は、ARMプロセッサ搭載の小型・省電力CPUボードにLinux OSをプリインストールした組み込みプラットフォームである。USBやLAN、シリアルなどの他、カメラや無線通信、タッチパネル液晶など各種インタフェースに対応した製品がラインアップされており、データロガーや監視・制御機器、デジタルサイネージなど、さまざまな用途で採用されている。

今回の「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO RTP」の「Armadillo」向けライブラリは、カメラインタフェース対応製品「Armadillo-810/840」で動作するバイナリーコードで構成されている。オリジナルの「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO RTP」から、特に重要な機能が「Armadillo」向けにバイナリとして提供されるという。あらかじめ、「Armadillo」向けに最適化してあるため、組み込みなどの初期工数をかけずに利用することが可能となっている。

なお、「Armadillo-810/840」の開発セットを購入したユーザーは、 Armadillo用「Ze-PRO IPcam」と「Ze-PRO RTP」を試すことができる評価環境を、アットマークテクノのWebサイトから無償でダウンロードすることができる。