経済産業省は28日、2014年9月の商業販売統計速報を発表した。それによると、小売業販売額は前年同月比2.3%増の11兆2,420億円となり、3カ月連続で増加した。

小売業販売額・前年同月比増減率(出典:経済産業省Webサイト)

小売業販売額を業種別に見ると、織物・衣服・身の回り品小売業が前年同月比9.7%増、医薬品・化粧品小売業が同3.7%増、飲食料品小売業が同3.4%増、その他小売業が同1.0%増など7業種で増加。一方、機械器具小売業のみ同3.2%減となった。

大型小売店の販売額は前年同月比1.7%増の1兆5,308億円。内訳は、百貨店が同1.5%増の4,885億円、スーパーが同1.7%増の1兆424億円。商品別に見ると、衣料品が同1.8%増、飲食料品が同2.1%増、その他が同0.4%増となった。

コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は前年同月比5.6%増の8,742億円。内訳は、商品販売額が同5.4%増の8,327億円、サービス売上高が同10.1%増の415億円。商品別販売額は、ファーストフードおよび日配食品が同7.9%増の3,235億円、加工食品が同4.7%増の2,315億円、非食品が同3.1%増の2,777億円となった。

卸売業の販売額は前年同月比1.2%増の28兆420億円と、6カ月ぶりの増加。卸売業と小売業を合わせた全体の商業販売額は同1.5%増の39兆2,840億円と、2カ月ぶりに増加した。