Texas Instruments(TI)は10月3日、100G光ネットワーキング市場向けトランスインピーダンスアンプ(TIA)「ONET2804T」を発表した。

同製品は、システムの重要なコンポーネントとして、チャネル間クロストークと入力換算ノイズ(IRN)の大幅な低減と、高いレベルの感度を可能にし、活線挿抜可能なトランシーバ内で、安定性と堅牢性の高い通信を実現する。また、同社の広範な光ネットワーキング製品ラインアップに新たに追加された100G TIAであり、光ラインカード、ポイントツーポイントマイクロ波バックホール、ビデオオーバーファイバなどのデータレートが最大28Gbpsの各種アプリケーションで、並列光インターコネクト機能を提供する。

具体的には、IRNは2μA未満で、事実上、チャネル間クロストークを解消していることから、信号の整合性(シグナルインテグリティ)が向上する。また、2線式I2Cインタフェースを使ってシステムを最適化でき、消費電力の低減と性能の向上が図れる。さらに、チャネル間ピッチが750μmで、フォトダイオードへの直接ボンディングが可能なことから、システムの複雑さを軽減できる。

なお、同製品はベアダイで供給される。価格は1000個受注時で45ドルから。

100G光ネットワーキング市場向けTIA「ONET2804T」