ソニーは9月19日、Android 4.1以降を搭載したスマートフォン(スマホ)と連動し、テキストやシンボル、画像などの情報を視界に重ねて表示することが可能な、透過式メガネ型端末「SmartEyeglass(スマートアイグラス)」を開発し、2014年度内に開発者向けに販売する計画であると発表した。

SmartEyeglassは、CMOSイメージセンサのほか、加速度センサ、ジャイロスコープ、電子コンパス、照度センサ、マイクなどのセンシング機能を搭載しているほか、連携したスマートフォンのGPSによる位置情報などを活用して、ユーザーの状況に応じた情報を提供できる端末で、独自のホログラム光学技術により、視野を遮るハーフミラーを使わず、85%の透過性を持った厚さ3.0mmの薄型レンズを実現したという。重量はケーブルを除くメガネ部が約77gのほか、コントローラ部が約44gとしている。

また、緑単色表示(256階調)を採用しているためカラー表示に比べ低消費電力かつ高輝度が高く(最大1000cd/m2)、さまざまなな環境においてテキストが読みやすく視認性の高い表示を実現できるとしている。

スマートフォンとはBluetooth 3.0もしくはIEEE 802.11b/g/nにて接続され、相互に情報をやり取りすることで、スマートフォンにインストールされているアプリケーション次第で、さまざまなシーンに対応が可能だ。

なお、同社では、開発者のユニークな発想に基づくSmartEyeglassの活用シーンの拡がりと、多様なアプリケーションの開発促進のため、ソフトウェア開発キット(先行リリース版)の提供を同日より開始したとしている。

同キットに含まれる内容は以下のとおり。

  • エミュレータ
  • サンプルコード
  • APIリファレンス(API:アプリケーション・プログラミング・インタフェース)
  • チュートリアル
  • マニュアル
  • 設計ガイドライン
  • テスト方法
  • アプリケーション公開方法

「SmartEyeglass」の開発試作品と、その着用イメージ