スマートイルミネーション横浜実行委員会は、横浜市内の臨海部(象の鼻パーク、みなとみらい 21地区)および都市部において、アートイベント「東アジア文化都市2014横浜 スマートイルミネーション横浜2014」を開催する。開催期間は10月30日~11月3日の5日間。

「スマートイルミネーション横浜」の昨年の様子(左)、「ひかりの実」髙橋匡太(右)

同イベントは、横浜市内を舞台にさまざまなイルミネーションプログラムを展開するアートイベント。「Primary Light 語り合う光」をテーマに、都市と光、人と光の根源的な関わりに注目したプログラムが展開されるという。横浜の夜景を美しく彩り「もうひとつの横浜夜景」を生み出すのに加え、LEDや有機ELなどの節電型の照明技術や太陽光発電、電気自動車のバッテリー電源の利用など、省エネルギー技術を活用した実証展示の場にもなっている。

初開催となった2011年から数えて4回目となる今年は、中国・泉州市、韓国・光州広域市との連携で実施される「東アジア文化都市 2014 横浜」事業として開催。中国や韓国からも作家を招き、さまざまなイルミネーションプログラムが展開されるとのことだ。

主なアートプログラムは、象の鼻パークを取り囲む5棟のビルにムービングプロジェクターで映像を照射する野外劇「moving projection theater たてもののおしばい」や、象の鼻パークに小さな「焚火」を設置してコミュニケーション空間を創出する「ちび火」、60台の風車を使って風の流れを光と色で表現する「Colors of the windway」という3つの日本人招待作家による作品のほかに、日本人作家と韓国人作家のコラボ作品や韓国および中国の作家が手がけた作品が、象の鼻パークや象の鼻テラス屋上、ぷかり桟橋~ピア象の鼻などに展示される。さらに横浜市内での広域展開として、緑区(新治里山公園)、金沢区(金沢八景駅周辺)、鶴見区(大本山總持寺)、 泉区(地蔵原の水辺)においても、それぞれの地域性に応じたイルミネーションプログラムが展開されるという。

また、市民団体や企業、大学などが参加する国際アワード「FutureCity Yokohama スマートイルミネーション・アワード 2014」が実施される。今年の応募総数36組39作品の中から一次審査を通過した16作品が、象の鼻パークおよびパシフィコ横浜エリアに展示され、同イベントの期間中に二次審査が行われ最優秀作品が選出される。さらに、"みんなでつくる横浜夜景"というコンセプトのもと、企業や大学、商店街、市民などによる参加プログラムを展開。横浜の歴史的建造物などを利用して企業等が自社の照明技術によるライトアップを行う「まちなか展示会」や、アーティスト髙橋匡太が考案したLED 電球を包み込んだ「ひかりの実」を樹木や店舗に取り付けることで、横浜市の夜景づくりに参加する企画も予定されている。なお、10月30日 18:00からは、同イベントのオープニングを飾るイルミネーションが華やかに点灯する「点灯式」が実施されるということだ。