アドビ システムズは現地時間8日、「Adobe Creative Cloud」の映像制作用デスクトップアプリケーションおよび「Adobe Anywhere for video」(以下、Anywhere)の大幅なアップデートプランを発表した。

「Adobe Premiere Pro CC」のWebページ

今回のアップデートでは、Adobe Premiere Pro CCにメディア管理およびプロジェクト管理のための強力なツールが新たに追加されるほか、アドビのすべてのデスクトップ用映像関連アプリケーションでユーザーインタフェースが一新され、Mac Retina DisplayとWindows 8.1のHiDPI表示に対応。ネイティブ対応をさらに拡大し、AJA RAWがサポート。またマスク&トラック機能の高速化や、Phantom Cine、Canon RAW、RED R3Dファイルといった4K、Ultra HDの高解像度映像再生のGPU高速処理などのパフォーマンスも向上している。これらの機能向上により、ビデオプロフェッショナルはマルチスクリーン向けの高品質な映像の制作、共同制作、配信が可能となる。

また、Anywhereにも重要な機能が新たに追加され、さまざまな人材による大規模な仮想チームが共同で映像の撮影、撮影の記録、編集、共有、仕上げ作業を行えるようになる。さらに、番組制作社や放送局に業界で最も高度な番組配信や収益化のためのプラットフォームを提供する「Adobe Primetime」にも新機能が追加される予定となっている。

これらのメジャーアップデートについて、9月12日から16日までオランダ・アムステルダムのRAIコンベンションセンターで開催される欧州最大の放送業界向け展示会「IBC 2014国際放送展」において先行公開が行われる。アドビのブース(ホール7、スタンド7.G27)において新ソリューションのデモンストレーションを実施し、その模様はオンラインで公開される予定。加えて、アドビのプロフェッショナル向け映像および放送関連ツールは、IBC国際放送展の70社を超えるパートナーのブースでも展示される。