産業技術総合研究所(産総研)の技術移転ベンチャー「ミライセンス」は9月2日、何もない空間でものに触れた感触を再現できる「3Dハプティクス技術」を開発したと発表した。

「ハプティクス技術」とはものに触れたときの感覚を再現する技術(触覚技術)を指す。従来技術では平面上でしか表現できていなかった。

同社が開発した「3Dハプティクス技術」では、指先で装置に触れるだけで何も無い空間で「圧覚」「触覚」「力覚」の3つを感じることができる。

左から「圧覚」「触覚」「力覚」の再現デモンストレーション

また、装置のサイズが小さいため、さまざまな機器に搭載することが可能。すでに、ゲームのコントローラーなどのエンターテイメント分野から、ロボットでの遠隔手術などの医療分野などでの活用を想定した装置が開発されている。

ゲームのコントローラでの活用を想定したタイプ

医療用の小型タイプ

仮想空間技術との併用を想定したワイヤレスタイプ

同社は今後、国内外の展示会やワークショップで同技術を広めていく予定とのこと。