米LinkedInはこのほど、運営するビジネス特化型SNS「LinkedIn」のユーザーを対象に実施した「プロフェッショナルの転職・仕事・キャリアに関する意識調査」の結果を発表した。
同調査は、世界26ヵ国1万8,000人以上の就業者を対象に実施されたもので、うち、日本の就業者は751人が参加している。
仕事に対して「満足している」(「非常に満足」「まあまあ満足」の合計)という回答率が、世界は72%であるのに対し、日本は65%となった。特に、「非常に満足」と答えた人は、 世界平均の27%に対し、日本は17%という結果が出ており、日本の雇用者にとっては、世界の満足度レベルに改善する余地があると言える。
同調査では、転職に積極的な「顕在層」と転職を望んでいない「潜在層」に分け、新しい仕事において重要視することについても聞いている。
日本の顕在層が新しい仕事に望むことは、上から「キャリアアップ/昇進の機会」「給与・待遇」「やりがいのある仕事」自分のスキルを生かせる仕事」「ワークライフバランス」となった。
日本の潜在層が新しい仕事に望むことは、上から「やりがいのある仕事」「自分のスキルを生かせる仕事」「給与・待遇」「ワークライフバランス」「スキルの習得」となった。
結果、顕在層と潜在層で新しい仕事に求めるものが異なることがわかった。両者共にキャリアアップややりがいを求める項目が上位にランクインした。また、給与や待遇に対する優先度は、両者共に上位3位以内に上がっているが、世界平均と比較すると優先度が下回っている。