Microchip Technologyは8月6日(米国時間)、「PIC32 Bluetoothスタータキット」を発表した。
同キットは、マイコン「PIC32」、HCIベースのBluetooth無線モジュール、Cree製高出力多色LED、3つの標準単色LED、アナログ3軸加速度計、アナログ温度センサ、ユーザ定義入力用の5つのプッシュボタンを実装している。
また、外部デバッガ/プログラマが不要となるPICkit On Board(PKOB)、USB接続、GPIOも実装済みであり、Bluetooth SPP(Serial Port Profile)、USB、汎用アプリケーションを短期間で開発できる。さらに、今後発売予定のBluetoothオーディオ対応コーデックドータカードを接続するためのプラグインインタフェースも実装済みであるという。
そして、「PIC32 Bluetoothスタータキット」がメインマイコンとして実装している83DMIPSで、256KBのフラッシュ、64KBのRAM搭載の「PIC32MX270F256D」は、USB、I2S/SPI、mTouch静電容量式タッチセンシング、8ビットパラレルマスタポート(PMP)などの豊富な周辺モジュールを内蔵している。この他、同キットには基板に実装済みのマイコン「PIC32」向けに最適化されている無償のBluetooth SPPスタックを使うことができ、2つのBluetoothデバイス同士でピアツーピアシリアルポート接続のエミュレーションが簡単に行え、ソフトウェア開発期間を短縮できる。
なお、用途として、Bluetoothサーモスタットや無線ゲームコントローラなど、コンシューマ市場の低コストアプリケーションを想定している。また、血糖値計、無線診断ツール、Bluetooth GPSレシーバ、Bluetoothシリアルアダプタ、コードレスバーコードスキャナなど、医療および産業用市場のアプリケーションにも適しているとしている。すでに、販売を開始している。