米Googleは6日(現地時間)、検索ランキングを決定するシグナル(判断要素)にHTTPSを追加したことを明かした。

以前はHTTPSによる暗号化が端末のCPUの負担になっていたが、モバイル端末もマルチコアCPUで動作するようになり、Googleは安全なワイアレス環境の実現を目指して、全てのWebマスターにHTTPSの採用を呼びかけ始めた。今回のランキングシグナルへの採用も、その一環である。現時点でHTTPSのシグナルは軽微で、クエリ全体の1%未満にしか影響しない。しかし、「Webユーザーの安全維持を目指し、全てのWebサイトのオーナーがHTTPからHTTPSに切り換えるのを促すために、いずれ強化を検討するだろう」としている。

Googleは数カ月前から暗号化対応をランキングシグナルに加えるテストを行っており、今年4月にいくつかの米メディアが、その試みを報じていた。サイト運営者が通信を保護する意識を持つようになるのを歓迎する声、さらに踏み込んだ対策の提案、HTTPSシグナルの効果に疑問符を付ける声、検索の力の利用として不適切という批判など、記事のコメント欄には様々な意見が集まっていた。