富士通マーケティングは8月5日、ネットワークを通じて実行される脆弱性攻撃を検出する「BSTS(ビステス)ディフェンスサービス」を提供開始すると発表した。

「BSTSディフェンスサービス」概要図

同サービスは、顧客のネットワークとインターネットの境界に設置されたUTM(統合脅威管理)機器に対する運用管理の実施および月次レポート報告サービスを提供するもので、専任管理者、専門技術者の確保が困難な中堅中小企業の顧客の運用をサポートするもの。

同サービスに、シマンテックのマルウェア対策製品のクラウド型セキュリティサービス「BSTS マルウェア対策」のマルウェア検出・防御機能と悪質なサイトを遮断、ウェブ経由での攻撃を最小化する「BSTS Webフィルタリング」を組み合わせることにより、ゲートウェイからエンドポイントまで多層的な防御機構で安全性の確保を図り、インターネットの境界線と端末側の両方の不正侵入リスクを最小化し、多層的な防御機構をワンストップで実現する。

これにより、サイバー攻撃対策やインターネットバンキング利用の拡大に伴い急増するマルウェアによる不正送金のリスクを減らす。

BSTSを活用した不正送金の仕組み

また、運用監視センターで顧客のUTM機器の稼働監視、設定変更などの運用支援を行い、QAサービス提供やインシデント発生時のオンサイトでの緊急対応などを行うことにより、セキュリティに精通した人材が不足している中堅中小企業のセキュリティをサポートする。

「BSTSの不正送金対策」の価格は、「ディフェンスサービス」が月額8万円から、「マルウェア対策」が1台当たり500円、「Webフィルタリング」が1台当たり300円(10台から契約可能)となっている(いずれも税別)。