売却の可能性があるというマイケル・ジャクソンの自宅「ネバーランド」 (C)BANG Media International

米カリフォルニア州のサンタバーバラにあるマイケル・ジャクソンの自宅「ネバーランド」の売却が報じられている。

2008年に抵当物の請け戻し権喪失をさけるために、マイケルの2,300万ドル(約23億円)相当の住宅ローンを買い取り、同物件の所有権を保有するコロニー・キャピタルは、同物件が抱えている負債の埋め合わせをするため、ネバーランドを売却するという。ある関係者は、RadarOnline.comのように話している。

「コロニー・キャピタルは、ローン、利子、管理費、維持費などの負債の一部を支払うためにこの物件を売却する法的権利を有しています。当物件は約2,700万ドル(約27億円)の価値がありますが、内部関係者はマイケルが所有していたことで、6,000万ドル(約62億円)もの高額で取引される可能性もあるとみているようです」

一方、マイケルの遺産管理団体の代表たちは、この売却のニュースに悲しんでいるものの、2009年6月にプロポフォールの過剰摂取により他界したマイケルの遺産のさらなる発展を目指し、マイケルが保有していたその他の家を強化すると強調している。同団体は「コロニーが売却の権利を有するという合意の下、ネバーランドが売却される可能性があることに悲しみを覚えています。我々は、エンシーノのマイケルの家族の家とそこにある、おなじみのレコーディングスタジオを維持する所存です。(我々は)アーティスティックな才能を持つ人物、人道主義者としてのマイケルの遺産を、彼の音楽とラスベガスでのショー『マイケル・ジャクソン・ワン』などの新しいプロジェクトを通して、さらに築きあげていきます」と声明を発表している。

同団体はまた、この物件の購入者に対し"歴史的価値"に対する配慮を懇願した。さらに「我々は新しいネバーランドの所有者がその素晴らしい物件の歴史的意義とその特別な存在意義にご配慮いただけることを願い、また、信じています。マイケルの思い出は世界中のファンの心の中に生き続けているのですから」と続けながら、マイケルのファンたちが「ネバーランドのために他の解決策を探ってくれているものの、「ゾーンニング、経済面のこと、土地の使用制限のせいで、その他の解決方法が制限されます。ですから、なくなくコロニーは売却を決めたのです」と話している。

マイケルは1988年にこの3,000エイカー(約12平方キロメーター)の広さを誇る物件を購入しており、2004年に児童虐待の公判が開かれるまで、実際にそこに住んでいたと言われている。

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