Freescale Semiconductorは7月28日、CSPパッケージ採用の小型品を含む32ビットマイコン「Kinetis KL03」ファミリを発表した。

同ファミリは、48MHz ARM Cortex-M0+コアを採用、ビット操作エンジンにより、高速でコード効率に優れたペリフェラルレジスタの処理を実現している。また、32KBのフラッシュメモリ、2KBのRAM、8KBのROM、オンチップブートローダを搭載する他、高速12ビットA/Dコンバータ(ADC)は、内部リファレンス電圧により、優れたADC精度を実現している。この他、インタフェースとして、低消費電力UART(LPUART)、SPI、I2C(ハイスピード対応)などを備えるのに加え、セキュアなリアルタイムクロック、汎用・低消費電力タイマを有する。動作電圧は1.71V~3.6V、動作温度範囲は-40℃~+105℃。

そして、同ファミリのうち「Kinetis KL03 CSP(MKL03Z32CAF4R)」は、超小型の1.6mm×2.0mmサイズCSPパッケージを採用、ボード面積を大幅に削減しながら、多彩な機能を統合している。同製品の動作温度範囲は-40℃~+85℃となっている。

なお、24ピンQFNパッケージの「MKL03Z32VFK4」は現在出荷中で、価格が10万個購入時で81セント。20WLCSPと16QFNパッケージ品は現在サンプル中で、2014年第3四半期以降に出荷を開始する予定。また、同ファミリは、同社のFreedom開発プラットフォーム「FRDM-KL03Z」、およびARMエコシステムパートナーの開発ツールを利用できる。

CSPパッケージ採用の「Kinetis KL03 CSP」