格安SIMの多くは月額プランが主流ですが、中には「プリペイドSIM」を用意しているMVNOもあります。「プリペイド」という名前からもわかるように、使い切りを想定したSIMカード。買ってすぐ使えるという手軽さや、使いきりという安心感が魅力となっています。

長期的に見れば、各MVNOの月額プランの方がお得です。しかし、外国からの渡航者などからは、手続きが簡単で即日開通できるプリペイドSIMカードのほうが人気。

その一方で、国内ユーザーからの需要もじわじわと伸びているようです。一般的な格安SIMだと月額維持費の支払いにクレジットカードが必要ですが、プリペイドSIMの場合、使い切り前提なのでそれも不要。より気軽に格安SIMを試すことができます。

国内でプリペイドSIMを扱っている事業者はいくつかありますが、ここでは「OCN」「So-net」「U-mobile」の3社のプリペイドプランについて比較してみましょう。

※価格はすべて税込

バランスが良くエントリー向けの「OCN モバイルONE プリペイド」

VISTOR向けのサイトも用意

2014年6月25日よりプリペイドサービスを開始したOCN モバイルONEは、4つのサービスを展開中。期間内利用できるプランが2種、1GBまで使える容量型プラン1種、渡航者向けのプラン1種です。期間型は速度制限が設けられていますが、1日の容量制限を超えても200kbpsで利用可能となっています。メールやTwitterなどテキストを中心としたやりとりには不自由しない内容といえるでしょう。

また、期間型(50MB/日)と容量型(1.0GB)プランは使い終わった後、通常のOCN モバイルONEの月額サービスへの変更可能。オンラインショップだけでなく、家電量販店や全国のローソンでも購入可能と、導入の手軽さもまた魅力的です。まずは気軽にプリペイドで使用感を試してみたい!という格安SIMエントリーに適したサービスとなっています。 ※月額サービスに変更する際はクレジットカードの登録が必要。

渡航者向けと国内ユーザー向けの2タイプ「So-net Prepaid LTE SIM」

空港や一部のPeach航空機内でも購入できる

So-netでは特に渡航者向け需要を広くカバーしています。価格と通信容量とを他のプリペイドプランと比べるとやや割高なサービスですが、空港のサービスカウンターや空港施設内の自動販売機などでもプリペイドSIMカードを販売。先日からは航空会社 Peach (ピーチ)と連携し、関西空港に到着する機内でも取り扱いを開始するなど、渡航者からの利便性を追求したパッケージとして話題になっています。

一方、国内ユーザー向けにはAmazonとコラボした「So-net Prepaid LTE SIM for Amazon.co.jp」を販売。こちらは1GBで3,200円と、他社と比較しても遜色ない商品内容です。Amazon限定商品となっていますが、今後は店頭での販売を行って欲しいですね。

プリペイドSIMにも新参入!「U-mobile」

2つのプリペイドプランをスタートさせるU-mobile

U-NEXTのモバイル通信サービス「U-mobile」も7月からプリペイドSIMパッケージをリリースします。15日間1.5GB、30日間3.0GBと現実的な2プランを展開。30日間で3.0GBで4,298円という価格設定は、プリペイドSIMの中ではかなりお得度の高いプランです。SIMカードは店頭での取り扱いは現在のところ未定。現在購入できるのは楽天、Amazon.co.jpなどのオンラインショップとなっています。

導入が簡単だったり、容量と価格のバランスが良かったり、渡航者が使いやすかったりと、三者三様なサービスを打ち出していることが分かりました。通常の格安SIMと同じく、自分の使い方に合ったモノを選択することが大切ですね。

また、月額プランの格安SIMより気軽に初められるプリペイドSIMは、「格安SIMを使ってみたいけど、本当に使えるかちょっと心配」と迷っている人にとっても、丁度いいサービスかもしれません。

なお、今回紹介したプリペイドSIMサービスは、標準SIM、マイクロSIM、ナノSIMの3種にそれぞれ対応しているので、SIMフリー機であれば幅広く利用できます。

記事提供:SIM通

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